女川ホヤ採集

稲葉研では毎年秋に野生のホヤを採集するため、宮城県女川にある東北大学湾岸フィールドセンターを利用しています。この時期になると毎週研究室の誰かが女川に滞在し、センターで吊してもらっている筏についたホヤを採集し下田に送ったり、実験材料となるホヤの精子を現地で集めたりします。女川のホヤはサイズが非常に大きく、採集できる数や精子の量も多く、私たちの研究にとって大変貴重です。今年3月に起こった震災の津波で女川はとても大きなダメージを受けました。センターの建物はかろうじて残りましたが、女川町自体が壊滅的な被害を受け、海に無数にあった筏は全て津波で流されてしまいました。10月に私たちは女川を訪れ、毎年お世話になっているセンター職員の皆さんとお会いしました。ホヤ採集は無理だろうと考えていましたが、奇跡的に津波を回避したセンターの船をつなぐロープからホヤを採集することができました。現実とは思えない風景にショックを受けましたが、津波後の女川の海で育ったホヤを採集できたことはとてもうれしかったです。

センター職員の皆さんと

女川のホヤ

センター近くの風景

臨海若手の会＠佐渡島

臨海若手の会は臨海実験所に関わりのある若手研究者が集まって、お互いの研究や研究室の紹介を行い交流を深める会です。今年は佐渡島にある新潟大学臨海実験所で9/27-29に開催されました。稲葉研からは3名が参加しました。佐渡島は下田からはとても遠かったですが、実験所の目の前の海は透明度が高く非常にきれいでした。

実験所の入口

 

実験所の目の前の海

実験所から眺める日本海

2011動物学会＠旭川～北海道で出会った生き物たち編～

今回の動物学会は旭川で開催されるということで、学会に参加した方たちの大部分が旭山動物園へと足を運んでいました。

稲葉研も例外ではありません。

旭山動物園でたくさんの魅力的な生き物たちの姿を見てきました。

まずはTHE☆旭山動物園な写真から。

トンネルをのぼっていくアザラシ。
何度も往復していました。

優雅に泳ぐホッキョクグマ。

空を飛ぶように水中を泳ぎまわるペンギン。



私たちが予想もしていなかった動物たちの表情も見ることができました。

じっとこちらを見つめる大きなオラウータンの雄。
“森の人”と呼ばれるのにふさわしい風格でした。

チンパンジーの哀愁漂う背中。人間味すら感じます。
この背中を見て色々と考える方も多いのでは？



こちらも風格漂う表情を見せるオオカミ。
実はこのするどい視線の先には向かい側の檻に入ったエゾシカの群れがいるのです。



キタキツネと2ショット♥尻尾がふわふわでした♪

おまけ

北海道にはこんな生き物もいました

ザトウムシ
3億年前から現在と変わらぬ姿だそうです。

2011動物学会＠旭川～ポスター発表編～

9月21日から23日にかけて、北海道・旭川で動物学会が行われました。

台風が迫る中、羽田から飛行機で一気に旭川へ。
飛行機の中は、動物学会への参加者でいっぱいでした。

旭川空港の荷物受取場所では「似たような手荷物が多数ございます。お取り間違えにご注意ください。」とのアナウンスが・・・学会で発表するポスターの筒が大量にあるからですね＾＾；


稲葉研の発表者は総勢5名。
今回の動物学会では会場の都合で、ポスター発表のみでした。

その会場がこちら↓

まさにアリーナ！ずらりとポスターが並ぶ様子は圧巻です。

発表の様子↓

ポスター発表会場では熱い議論が交わされていましたが
旭川は本当に寒く、もう冬の気配がしました。なんと学会期間中には旭川の山で初冠雪があったそうです！

ということは・・・そう！ラーメンがおいしい季節ですね！

皆で旭川ラーメンを頂きました。




と思ったら、ラーメンではなくそば粉のお好み焼きを召しあがっている谷口夫妻でした。
これも旭川名物なんだそうです。

 

そんな寒い中、なにやら怪しい人物を会場で発見。

下田スタイルを北海道でも貫いているHさんでした。

周りの方々との服装の違いに注目！