2015年5月15日金曜日

鰓繊毛と精子鞭毛

稲葉研の新しい論文が公開になりました。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0126005

現・浜松医科大の紺野くんが稲葉研にいたときに行ったホヤ鰓繊毛と精子鞭毛の構成成分を比較した研究です。

繊毛と鞭毛は、毛の本数、運動様式などで区別されますが、その中身は微小管と分子モーターダイニンから成る9+2構造によって構成され、規則正しいなめらかな屈曲を作り出す基本的なメカニズムはほぼ同じであると考えられています。
今回の研究では、カタユウレイボヤの精子と鰓から、鞭毛と繊毛を単離しそれぞれの構成成分を細かく比較解析しました。その結果、鰓繊毛または精子鞭毛特異的に存在するいくつかの分子を発見しました。あらゆる真核生物に存在する繊毛、鞭毛の構造や機能、進化を知る上で非常に重要な情報になると思われます。


左:カタユウレイボヤ、右:鰓繊毛と精子鞭毛の断面図(透過型電子顕微鏡写真)


2015年5月11日月曜日

海洋生物活性談話会

29回海洋生物活性談話会が下田臨海実験センターにおいて開催されました。

この会は、生物学と化学の両方の視点から海洋生物の生態を解明していこうという理念のもとに、生物系と化学系の研究者の交流を深めるという趣旨で開催されてきました。
下田臨海実験センターでの開催は1987年の第1回以来だそうです。

普段聞くことのない化学合成経路や自然毒など幅広い分野のお話を聞かせていただき、生物系の私たちにとっても非常に有意義な会でした。




2015年5月10日日曜日

ぺるりん

下田のゆるキャラ「ぺるりん」がセンターに来ました。

キンメ船にかかって下田に水揚げされたあと、下田臨海実験センターに鑑定を依頼したが判定不能、水族館でも芸を覚えず、結局ゆるキャラとして修行することになるというストーリーだそうです。

詳しくはこちら
その1
その2
その3


鑑定中

2015年5月2日土曜日

Cilia総説


稲葉研においてホヤ精子から発見されたカラクシンを含む鞭毛・繊毛運動調節に重要なカルシウムセンサーの系統進化に関する稲葉先生の総説が「Cilia」に掲載されました。
ぜひアクセスしてご覧下さい。
http://www.ciliajournal.com/