2019年1月18日金曜日

フランス臨海実験所めぐり

今回のフランス訪問では、共同研究を行っているヴィルフランシュ臨海実験所以外に北部にある二カ所の臨海実験所を訪問しました。
ヴィルフランシュ臨海実験所ではクラゲ精子の光制御に関する共同研究を行いました。
また国際卵成熟会議にも前半だけ参加しました。今年は生殖細胞の分化において重要な大発見である卵成熟誘起ホルモン1-メチルアデニンがヒトデにおいて発見されてから100周年ということで、学会では発見者の1人である白井浩子先生による記念講演が行われました。

ロスコフ臨海実験所

 1872年に設立されたロスコフ臨海実験所は、現在300名近いスタッフがいるとても大きな臨海実験所です。目の前に広がる広大な磯が印象的でした。ロスコフは最大8mの干潮差がある場所で磯では多くの海藻や多様な生物相を身近に観察できました。ダイナミックな干潮変化にはとても驚きました!

2019.1.10 14:30 (干潮 14:47/1.6 m)
2019.1.11 9:00 (満潮 8:49/7.1 m)

コンカルノー臨海実験所は1859年に設立され、世界最古の臨海実験所と言われています。シタビラメ養殖技術を確立したFabre-Domergueや実験発生学の父と言われホヤの割球実験を行ったChabryがいた場所です。100年以上前の貴重な実験ノートを見せていただき感動しました!

コンカルノー臨海実験所

2019年1月7日月曜日

生体運動研究合同班会議2019

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

1/4-6に生体運動研究合同班会議福岡大学七隈キャンパスで開催されました。

生体運動班会議は、筋肉、細胞分裂、繊毛鞭毛運動、分子モーターなど生体内の動くものを研究対象としている研究者が年初めに一斉に集まり研究発表を行う会で、50年以上続いている伝統のある会です。 稲葉研も毎年参加しています。

今回、稲葉研からは以下の2題の発表を行いました。

カラクシン欠損によるマウス繊毛病の発症
*稲葉一男(筑波大・下田臨海)

カブトクラゲ櫛板タンパク質CTENO64の局在と機能
*城倉圭1、柴田大輔1、山口勝司2、柴小菊1、重信秀治2、稲葉一男1(1 筑波大・下田臨海、2 基生研)

研究発表の様子
博多に向かう飛行機から富士山が見えました