2014年2月1日土曜日

コンタ研究会

第1回コンタ研究会が下田臨海実験センターで開催されました。

コンタとはギリシャ語で鞭毛という意味です。生物の大きな分類群において鞭毛の本数や運動方向が重要視されています。私たちヒトを含む後生動物と菌類は、精子のような生殖に関わる遊走細胞が後方に一本の鞭毛を有することからユニコンタと呼ばれる分類群に属します。一方、多くの藻類や原生生物の遊走細胞は二本の鞭毛を前にして遊泳しバイコンタと呼ばれています。
鞭毛の観点から多様な生物をみることは生物の分類や進化を知る上で非常に重要な手がかりになると考えられます。
本研究会では、鞭毛運動、菌類、藻類、その他の原生生物の専門家が集まり、動植物等の分野の垣根を越えた研究発表会と討論を行うことを目的として行われました。
普段聞くことのできない幅広い研究発表、活発な討論が行われ、非常に刺激的かつ有意義な会でした。

 
 ツボカビ遊走子の鞭毛運動、1/66のスロー再生

夜は稲葉研行きつけの料理屋さんで懇親会を行いました

おまけ
参加者の学生さんから変形菌のコレクションをいただきました!
ダイダイモジホコリ

ザウタールリホコリ