2014年10月31日金曜日

生殖生物学臨海実習

例年春に行っている生殖生物学臨海実習ですが、今年は改修工事の関係で秋に開催されました。稲葉研の実習では、下田近辺で採集した魚類の生殖巣の観察やカタユウレイボヤ、アカウニ、マガキガイ、魚類精子の運動や形態に関する解析を行いました。

屋外水槽で維持していた魚類を回収
解剖の仕方を説明
各自解剖した魚類の生殖巣をスケッチ
今回扱った魚類(シロギス、メバル、カサゴ、カワハギ、スズキ、ホウボウ、ササノハベラ)
実験後はお刺身や天ぷらにして美味しくいただきました
マガキガイ正型精子、異型精子の免疫染色像。緑:アセチル化チューブリン(軸糸)、青:DAPI(核)
アカウニ精子頭部の走査型電子顕微鏡像
カワハギ精子の微分干渉像
ササノハベラ精子の微分干渉像

2014年10月21日火曜日

女川ホヤ採集

10/21-23の日程で宮城県女川町にある東北大学農学研究科女川フィールドセンターにカタユウレイボヤ採集に行ってきました。
稲葉研では精子鞭毛の運動や機能、構造の研究のためカタユウレイボヤを実験材料として使っています。この時期に女川で採集できる野生のカタユウレイボヤは精子の質・量共に貴重であり、稲葉研では毎年女川のホヤを利用させていただいています。
今年は9月に竣工したばかりの新しい研究施設を利用させていただきました。

奥にあるのが新しい研究施設です。2階に事務室や実習室、3階に研究室、4階に宿泊施設があります。
4階から眺めた女川湾
今年も大きなホヤが育ちました
採れたてのホヤで精子のサンプリングを行いました
夜は女川の海の幸を満喫しました
さんまもおいしかったです

2014年10月17日金曜日

下村先生

オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質GFPを発見した功績でノーベル化学賞を受賞された下村脩博士が下田臨海実験センターにお見えになりました。下村先生には10月末から筑波大学の特別招聘教授として下田臨海実験センターにおけるマリンケミカルバイオロジーの推進にアドバイスをいただくこととなりました。これまでも下村先生には、海洋生物学研究共同推進拠点である下田臨海実験センターの活動に関してご助言いただいておりましたが、今回初めてセンターを訪問、見学していただきました。
筑波大学HP

ラボを見学していただきました
センター食堂で懇親会を開きました
新研究調査船「つくばII」にも乗船していただきました