2017年12月21日木曜日

大掃除

年末の大掃除を行い、ラボがピカピカになりました!


そして大量のごみが出ました

2017年12月15日金曜日

研究室忘年会

今年はちょっと早めに研究室の忘年会を行いました。


実験材料のニジマスもこのあとごちそうになりました

2017年12月9日土曜日

センター一般公開

毎年12月に下田臨海実験センターの一般公開を行っています。一般市民、高校生など大勢の方に参加いただき、稲葉先生によるセンターの紹介、2名の教員による講演、センター施設見学が行われました。

稲葉先生によるセンターの紹介
谷口先生によるウニ研究に関する講演
シルバン・アゴスティーニ先生のタラ号に関する講演
屋外水槽見学
稲葉研の研究機器なども紹介しました

2017年12月7日木曜日

国際生物学賞シンポジウム

第33回国際生物学賞シンポジウムがつくば国際会議場で開催されました。
今年度の国際生物学賞の対象分野 は「海洋生物学」で、稲葉先生が下田臨海実験センター長として開催責任者を務めました。
受賞者であるメリーランド大学特別栄誉教授リタ・ロッシ・コルウェル博士をはじめ、海洋微生物学や海洋生態学、海洋環境学などの分野で著名な研究者による講演が行われました。
海洋バクテリアの生態から海洋環境、海洋政策まで幅広いお話を聞くことができ大変興味深いシンポジウムでした!
コルウェル博士は、女性初のアメリカ国立科学財団(NSF)長官も務められていた方で80歳を超えても現役で最先端の研究を続けている姿にとても刺激を受けました。
筑波大学ニュース

リタ・ロッシ・コルウェル博士の受賞記念講演
シンポジウムの打ち上げの様子
シンポジウム招待講演者のChris Bowler博士と


2017年11月20日月曜日

女川ホヤ採集(3回目)

今年3回目の女川ホヤ採集です。
いつもよりずいぶん遅いシーズンに大きいカタユウレイボヤが付きだしました。
すごく立派なホヤです。




2017年11月17日金曜日

マリンポストゲノム実習

大学院生向けの公開臨海実習「ポストゲノムの海洋生物学」が開催されました。

今回の実習では、カタユウレイボヤ、バフンウニ、ササノハベラ精子が運動活性化する際に変化するタンパク質について、タンパク質電気泳動や質量分析により解析を行いました。
ササノハベラから精子を採取
ササノハベラ
精子運動のチェック
最終日の打ち上げでは稲葉先生の誕生日をお祝いしました!

2017年11月3日金曜日

Dynein2017

4年に一度の国際会議であるDynein2017が淡路島にて開催されました。
稲葉研からは以下の発表を行いました。
チューブリン発見50周年を記念した毛利先生の講演もありました。

"Light-responsive regulation of ciliary motility by a novel subunit of axonemal dynein with a photoreceptor protein"
Kazuo Inaba (招待講演)

"cAMP modulates Ca2+-mediated regulation of sperm flagellar waveform"
Kogiku Shiba (口頭・ポスター発表)

"CTENO64 is a SMC-domain containing protein that connects multiple axonemes in the comb plates of ctenophore"
Kei Jokura (ポスター発表)

毛利秀雄先生の基調講演

2017年10月27日金曜日

第8回繊毛研究会

第8回繊毛研究会が下田センターで開催されました。
動く繊毛、動かない繊毛、繊毛形成などさまざまなトピックに関して最先端の研究内容を聞くことができました。
今回招待講演者としてUniversity of Connecticut Health CenterのStephen M King博士にも講演いただきました。多くの方にご参加いただき盛況に終わりました。

稲葉研からは以下の発表を行いました。
「カブトクラゲ櫛板を構成する新規タンパク質の同定」
  ○城倉圭1, 柴田大輔1, 山口勝司2, 柴小菊1, 重信秀治2, 稲葉一男1
   (1 筑波大・下田臨海、2 基生研)
「カルシウムイオンを介した精子鞭毛波形制御におけるcAMPの役割」
    ○柴小菊1, 坂野太一2, 古田寿昭2, 藤原英史3, 馬場昭次4, 稲葉一男1
   (1筑波大・下田臨海, 2東邦大・理, 3ドキュメンタリーチャネル, 4お茶大・理)

集合写真
稲葉先生の開会あいさつ
Steveといつものお店に行きました

2017年10月23日月曜日

台風21号

台風が下田を直撃しました。センター前の鍋田浜は倒木や流されてきたゴミたちで景色が大きく変わりました。海沿いの道路は陥没してしばらく通行止めになりました。
幸いセンター内の施設等には被害はありませんでした。

センター前の鍋田浜
道路に穴があいています

2017年10月18日水曜日

女川ホヤ採集(二回目)

今年二回目の女川ホヤ採集です。今回は技術職員にも同行してもらい車で行きました。

船上で作業中
小さいカタユウレイボヤがたくさんついています。今年は成長が遅いようです。
ユウレイボヤは大きく成長しています
豪華な夕食でした

2017年10月13日金曜日

フランスとの二国間交流セミナー

下田臨海実験センターとフランスCNRS・ビルフランシュ-シュル-メール海洋研究所との二国間共同セミナーが、下田センターにおいて開催されました。
7月にお世話になった研究者の方たちと合同セミナーを行いました。また、センター見学や今後の共同研究の打ち合わせも行いました。

懇親会後に集合写真
合同セミナーの様子
セミナー終了後に温泉へ

2017年10月5日木曜日

女川ホヤ採集

今年も宮城県女川町にある東北大学農学研究科女川フィールドセンターにカタユウレイボヤ採集に行ってきました。

稲葉研では精子鞭毛の運動や機能、構造の研究のためカタユウレイボヤを実験材料として使っています。この時期に女川で採集できる野生のカタユウレイボヤは精子の質・量共に貴重であり、稲葉研では毎年女川のホヤを利用させていただいています。

今年はカタユウレイボヤの数が少なかったのですが、ユウレイボヤの隙間を探すととても大きいカタユウレイボヤがいて、両方とも採集させていただきました。


苗木ポットにくっついているユウレイボヤ
苗木ポットを開いたところ
手のひらサイズのカタユウレイボヤ、精子もたくさん詰まっています
女川駅前商店街はさらに開発が進んでいました

2017年9月25日月曜日

日本動物学会第88回富山大会

今年の動物学会大会は9/20-22に富山市の富山県民会館にて行われました。
稲葉研からは以下2題の一般口頭発表を行いました。

「カルボニックアンヒドラーゼを介したカレイ類精子運動のCO2 阻害効果:種間比較解析」
○佐野 マリコ,柴 小菊,稲葉 一男

「カルシウムイオンを介した精子鞭毛波形制御におけるcAMP の調整作用」
○柴 小菊,坂野 太一,古田 寿昭,藤原 英史,馬場 昭次,稲葉 一男

大会後は、第4回動物学国際交流セミナーに参加し、外国人研究者や若手研究者と交流しました。

口頭発表の様子
国際交流セミナー参加者

2017年9月19日火曜日

第55回日本生物物理学会年会

9/19-21に熊本大学黒髪北地区にて開催された第55回日本生物物理学会年会において、シンポジウム講演を行いました。

シンポジウム「メカニカルコミュニケーションが生み出す生体運動の多様性」
オーガナイザー:宮田真人(大阪市立大学),今田勝巳(大阪大学)
 ”Microtubule dynamics for rapid coiling movement of haptonema in the haptophyte algae. (ハプト藻に存在するハプトネマの急速コイリング運動における微小管ダイナミクス)”
野村 真未, 阿閉 耕平, 広瀬 恵子, 柴 小菊, 稲葉 一男

2017年9月15日金曜日

大学院共通科目実習

9/13-15に大学院共通科目「海洋生物の世界と海洋環境講座 Marine Life and Environment」が、公開臨海実習と並行して開催されました。

大学院共通科目は、物理、工学、芸術など生物系以外の専攻に所属する筑波大学院生が受講できる授業です。
研究調査船によるプランクトン採集、磯採集、ウニの発生、精子運動の観察などを通して、海洋生物の多様性および海洋環境についての理解を深めることを目的としています。

実験調査船つくばIIの上で記念撮影
プランクトン採集の様子
ウニを解剖

2017年9月9日土曜日

カブトクラゲ大量発生

センター近くの大浦湾にカブトクラゲが大量発生しました。急いで採集しました。

大きい個体がたくさん採集できました

水槽だけでは間に合わないのでビーカーやパンライト水槽でも維持しました

2017年9月7日木曜日

ウニカラクシン論文

稲葉研の研究成果がScientific Reports誌オンライン版で公開されました。
論文はオープンアクセスです。こちら

筑波大学HPの注目の研究で紹介されています。
 
カラクシンによる繊毛機能の調節が、ウニ胚繊毛の協調運動に重要であることが明らかとなりました。カラクシンは、鞭毛のモータータンパク質「ダイニン」をカルシウム依存的に調節するタンパク質で、ホヤの精子が卵に近づく走化性を司る因子として稲葉研において発見されました。
繊毛によって遊泳する幼生や動物プランクトンの行動メカニズムの解明、繊毛が関与するヒト疾患の原因解明の基礎的知見となりうる研究成果です。

この研究は、下田臨海実験センター谷口研究室、フランスCNRS・ビルフランシュ-シュル-メール臨海実験所の研究グループとの共同研究により行われました。

ウニ胚の協調的な繊毛運動

正常胚では前から後ろに向かって繊毛打が伝わっていくが、
カラクシン欠損胚では繊毛が打つ方向がバラバラである。

2017年9月4日月曜日

生殖生物学臨海実習

筑波大学生物学類生対象の生殖生物学臨海実習が9/4-9/8の日程で開催されました。

シロギス、カワムツ、ムラサキウニ、マガキガイ、イセエビなど下田周辺で入手可能な海産生物を材料とし、さまざまな精子の運動比較やウニ胚極性に関する全体実験と以下のグループ別実験を行いました。

 (1) 精子運動解析装置SMASおよび高速度カメラを用いた精子運動解析
 (2) 精子鞭毛軸糸の滑り運動実験
 (3) 電子顕微鏡による精子の形態観察
 (4) ウニ卵へのマイクロインジェクションおよび割球分離による発生能力の検定


ウニ解剖のデモンストレーション
いろんな魚の生殖巣を観察しました
イセエビの解剖
発表会の様子

ムラサキウニ精子の電子顕微鏡像
ホヤ精子の軸糸滑り実験、9+2をつないでいる構造を壊し、
エネルギー源であるATPを加えることで軸糸がバラバラに滑り出します