2019年10月28日月曜日

日本原生生物学会大会ベストプレゼンテーション賞

研究員の梁瀬くんが第52回日本原生生物学会大会に参加し、以下の口頭発表を行いました。ベストプレゼンテーション賞を受賞しました!

除膜モデルによるハプト藻ハプトネマの運動制御解析
○梁瀬 隆二,柴 小菊,稲葉 一男

2019年10月22日火曜日

カブトクラゲ論文

博士後期課程学生の城倉くんの研究が論文になりました!
有櫛動物カブトクラゲの櫛板繊毛を構成するタンパク質を発見し、その機能を解析しました。櫛板繊毛は数万本の軸糸構造(繊毛の中身の9+2構造)が規則正しく束ねられており、光が当たると構造色となり虹色に輝きます。
今回の発見は、真核生物に広く保存されている繊毛の多様化を知るための大きな手がかりになるだけではなく、生物が作り出す巨大結晶として工学的な応用も期待されます。

CTENO64 Is Required for Coordinated Paddling of Ciliary Comb Plate in Ctenophores. 
Jokura K, Shibata D, Yamaguchi K, Shiba K, Makino Y, Shigenobu S, Inaba K.
Curr Biol. pii: S0960-9822(19)31109-1. (2019)

12/10までの限定ですがここから本論文にアクセスできます。

稲葉研でカブトクラゲを飼育しはじめて10年!センター技術職員のサポート、全国の水族館や臨海実験所からの情報、アドバイスのもと可能になった研究です。

カブトクラゲは論文掲載誌の表紙としても採択されました!
表紙候補だった写真たちもここで紹介します。
撮影はドキュメンタリーチャネルの藤原英史さんです。

稲葉先生作曲の「Sea of science」がBGMのビデオアブストラクトも必見です。



2019年10月16日水曜日

台風19号

非常に大きい台風19号が伊豆半島に上陸しました。センターも1日半停電となり海水ポンプも止まり、どうなることかと思いましたが、対応いただいた教職員の皆さまのおかげで大きな被害を出すことなく、現在は復旧しています。海沿いの道などは今も通行止めになっていて、今後の台風や大雨がまだまだ心配です、

センターへと抜けるトンネルが通行止めとなっています
海水ポンプが通っている道路が陥没してしまいました
 
海藻やゴミや石だらけになってしまった鍋田浜を近所のみなさんと一緒に清掃しました

2019年10月10日木曜日

女川ホヤ採集2

今年2回目の女川ホヤ採集に行きました。今回は東北大学女川フィールドセンターに2泊させていただきました。今年はカタユウレイボヤがとても大きく育っていて、鞭毛のモータータンパク質ダイニンを精製したり生化学の実験を行うための精子をたくさん集めることができました!野生の女川ホヤの大きさに久しぶりにびっくりしました。

沖につるしてあったサンプルを引き上げて港でより分け作業
植物用のポットを開くと中にホヤがびっしり
 
手のひらサイズのカタユウレイボヤ
実験室で精子を集めます
ホヤのサイズが大きいので1トレイ分で1ml近い精子を集められました。
精巣から太い輸精管へと精管が集まる様子もよくわかります。
 
一日目の夜の夕食
お昼はサンマ定食と天丼!