2019年12月19日木曜日

大掃除と忘年会

年末なので大掃除と忘年会を行いました!

今年も椅子の裏までピカピカに
忘年会は焼肉でした

2019年11月26日火曜日

第10回繊毛研究会

第10回繊毛研究会が東京農工大学で開催されました。
稲葉研からは以下の発表を行いました。

山口さやか
ホヤ精子鞭毛における微小管滑り運動の cAMP / Ca2+による制御

稲葉一男
クラミドモナス鞭毛運動におけるダイブラップの機能


2019年11月6日水曜日

職場体験

下田市の中学生2名の職場体験を担当しました。
ウニや巻貝の解剖、プランクトンの採集、顕微鏡観察を行いました。

2019年10月28日月曜日

日本原生生物学会大会ベストプレゼンテーション賞

研究員の梁瀬くんが第52回日本原生生物学会大会に参加し、以下の口頭発表を行いました。ベストプレゼンテーション賞を受賞しました!

除膜モデルによるハプト藻ハプトネマの運動制御解析
○梁瀬 隆二,柴 小菊,稲葉 一男

2019年10月22日火曜日

カブトクラゲ論文

博士後期課程学生の城倉くんの研究が論文になりました!
有櫛動物カブトクラゲの櫛板繊毛を構成するタンパク質を発見し、その機能を解析しました。櫛板繊毛は数万本の軸糸構造(繊毛の中身の9+2構造)が規則正しく束ねられており、光が当たると構造色となり虹色に輝きます。
今回の発見は、真核生物に広く保存されている繊毛の多様化を知るための大きな手がかりになるだけではなく、生物が作り出す巨大結晶として工学的な応用も期待されます。

CTENO64 Is Required for Coordinated Paddling of Ciliary Comb Plate in Ctenophores. 
Jokura K, Shibata D, Yamaguchi K, Shiba K, Makino Y, Shigenobu S, Inaba K.
Curr Biol. pii: S0960-9822(19)31109-1. (2019)

12/10までの限定ですがここから本論文にアクセスできます。

稲葉研でカブトクラゲを飼育しはじめて10年!センター技術職員のサポート、全国の水族館や臨海実験所からの情報、アドバイスのもと可能になった研究です。

カブトクラゲは論文掲載誌の表紙としても採択されました!
表紙候補だった写真たちもここで紹介します。
撮影はドキュメンタリーチャネルの藤原英史さんです。

稲葉先生作曲の「Sea of science」がBGMのビデオアブストラクトも必見です。



2019年10月16日水曜日

台風19号

非常に大きい台風19号が伊豆半島に上陸しました。センターも1日半停電となり海水ポンプも止まり、どうなることかと思いましたが、対応いただいた教職員の皆さまのおかげで大きな被害を出すことなく、現在は復旧しています。海沿いの道などは今も通行止めになっていて、今後の台風や大雨がまだまだ心配です、

センターへと抜けるトンネルが通行止めとなっています
海水ポンプが通っている道路が陥没してしまいました
 
海藻やゴミや石だらけになってしまった鍋田浜を近所のみなさんと一緒に清掃しました

2019年10月10日木曜日

女川ホヤ採集2

今年2回目の女川ホヤ採集に行きました。今回は東北大学女川フィールドセンターに2泊させていただきました。今年はカタユウレイボヤがとても大きく育っていて、鞭毛のモータータンパク質ダイニンを精製したり生化学の実験を行うための精子をたくさん集めることができました!野生の女川ホヤの大きさに久しぶりにびっくりしました。

沖につるしてあったサンプルを引き上げて港でより分け作業
植物用のポットを開くと中にホヤがびっしり
 
手のひらサイズのカタユウレイボヤ
実験室で精子を集めます
ホヤのサイズが大きいので1トレイ分で1ml近い精子を集められました。
精巣から太い輸精管へと精管が集まる様子もよくわかります。
 
一日目の夜の夕食
お昼はサンマ定食と天丼!

2019年9月27日金曜日

大学院共通科目

9/25-27に大学院共通科目「海洋生物の世界と海洋環境講座 Marine Life and Environment」が、海域フィールド実習(筑波大学自然保護寄附講座の実習)と並行して開催されました。

大学院共通科目は、生物系以外の専攻に所属する筑波大学院生も受講できる授業です。今年も数理、システム情報、芸術など多様な分野から参加者が集まりました。
研究調査船によるプランクトン採集、磯採集、ドレッジによる生物採集、精子運動の観察などを通して、海洋生物の多様性および海洋環境についての理解を深めることを目的としています。

センターの研究調査船つくばIIに乗船して採集に行きます

プランクトンネットでの採集
実験室に戻ってウニの実験
稲葉先生による海洋生物学の講義
センター近くの磯で生き物採集
採集した磯の生き物たち

タツナミガイとムラサキウニ

タツナミガイが放出した紫色の汁
簡易暗視野顕微鏡
実習用の顕微鏡の光路をプラスチックカップに刺した画鋲で遮って作ります
 マガキガイの正型精子と異型精子の運動。
実習用の顕微鏡でも精子の鞭毛までよくみえます。

2019年9月18日水曜日

女川ホヤ採集

今年も宮城県女川町にある東北大学農学研究科女川フィールドセンターにカタユウレイボヤ採集に行ってきました。稲葉研では精子鞭毛の運動や機能、構造の研究のためカタユウレイボヤを実験材料として使っています。この時期に女川で採集できる野生のカタユウレイボヤは精子の質・量共に貴重であり、稲葉研では毎年女川のホヤを利用させていただいています。

昨年は時期が合わずいい状態のホヤを使うことができなかったのですが、今年はいい感じのホヤがたくさんついていました!全国のホヤ研究者にホヤを供給しているNBRPにも十分な数を確保できました。

船でホヤが吊るしてある沖に向かいます
女川湾。晴天でした!
植物用のポットを海に吊るしています
中にはカタユウレイボヤがついています

実験室の隅をお借りして箱詰めしました

精子も卵もよくつまっています

女川駅。左半分は温泉です。
夜は美味しい海の幸をいただきました!

2019年9月13日金曜日

日本動物学会第90回大阪大会

日本動物学会第90回大阪大会が大阪市立大学で開催されました。稲葉研からは以下の3演題の一般口頭発表を行いました。

 カブトクラゲ櫛板を構成するCTENO189の同定
○城倉 圭,柴 小菊,稲葉 一男

カタユウレイボヤ精子運動調節におけるKCNGチャネルの役割
○柴 小菊,稲葉 一男

cAMPとカルシウムイオンによる微小管滑り運動の協調的制御
○山口 さやか,柴 小菊,稲葉 一男

また柴助教がオーガナイザーを務めた受精シンポジウムも1日目の夜に行われました。





2019年9月6日金曜日

生殖生物学臨海実習

今年も筑波大学生物学類生対象の生殖生物学臨海実習が行われました。

海産魚(ニシキベラ、シロギス、トラギス、メゴチ)淡水魚(アブラハヤ、カワムツ、アユ)、ムラサキウニ、ガンガゼ、イワガキ、マガキガイなど下田周辺で入手可能な生物を材料とし、さまざまな精子の運動比較やウニ胚極性に関する全体実験と以下のグループ別実験を行いました。

 (1)精子運動解析装置SMASおよび高速度カメラを用いた精子運動解析
 (2)精子鞭毛軸糸の滑り運動実験
 (3)電子顕微鏡による生殖細胞の形態観察
 (4)精子タンパク質の比較解析とATPase活性測定
 (5)ウニ卵へのマイクロインジェクションおよび割球分離による発生能力の検定

屋外水槽に維持していた生物を採集


イワガキ解体中
アブラハヤ(上)とカワムツ(下)

磯の生き物を採集
個別実験は研究室の機器を使って行いました
実験材料のおすそ分けのおかげで豪華な打ち上げになりました

2019年8月23日金曜日

フィールド実習

下田臨海実験センターの教員による学部生向けの講義「海洋生物学MarineBiology I/II」は筑波で開講されていますが、受講学生は希望すれば下田に来てフィールド課外体験実習に参加することができます(成績による選抜あり)。
7月末と8月に合計4名の学生が稲葉研でフィールド課外体験実習を行いました。
講義は英語で行われるため留学生も多く、国際色豊かな実習となりました。

プランクトンの観察
淡水魚の採集のため川に行きました
精子の運動を解析