2014年12月26日金曜日

忘年会

今年の忘年会は珍しく魚ではなく肉を食べに行きました。




2014年10月31日金曜日

生殖生物学臨海実習

例年春に行っている生殖生物学臨海実習ですが、今年は改修工事の関係で秋に開催されました。稲葉研の実習では、下田近辺で採集した魚類の生殖巣の観察やカタユウレイボヤ、アカウニ、マガキガイ、魚類精子の運動や形態に関する解析を行いました。

屋外水槽で維持していた魚類を回収
解剖の仕方を説明
各自解剖した魚類の生殖巣をスケッチ
今回扱った魚類(シロギス、メバル、カサゴ、カワハギ、スズキ、ホウボウ、ササノハベラ)
実験後はお刺身や天ぷらにして美味しくいただきました
マガキガイ正型精子、異型精子の免疫染色像。緑:アセチル化チューブリン(軸糸)、青:DAPI(核)
アカウニ精子頭部の走査型電子顕微鏡像
カワハギ精子の微分干渉像
ササノハベラ精子の微分干渉像

2014年10月21日火曜日

女川ホヤ採集

10/21-23の日程で宮城県女川町にある東北大学農学研究科女川フィールドセンターにカタユウレイボヤ採集に行ってきました。
稲葉研では精子鞭毛の運動や機能、構造の研究のためカタユウレイボヤを実験材料として使っています。この時期に女川で採集できる野生のカタユウレイボヤは精子の質・量共に貴重であり、稲葉研では毎年女川のホヤを利用させていただいています。
今年は9月に竣工したばかりの新しい研究施設を利用させていただきました。

奥にあるのが新しい研究施設です。2階に事務室や実習室、3階に研究室、4階に宿泊施設があります。
4階から眺めた女川湾
今年も大きなホヤが育ちました
採れたてのホヤで精子のサンプリングを行いました
夜は女川の海の幸を満喫しました
さんまもおいしかったです

2014年10月17日金曜日

下村先生

オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質GFPを発見した功績でノーベル化学賞を受賞された下村脩博士が下田臨海実験センターにお見えになりました。下村先生には10月末から筑波大学の特別招聘教授として下田臨海実験センターにおけるマリンケミカルバイオロジーの推進にアドバイスをいただくこととなりました。これまでも下村先生には、海洋生物学研究共同推進拠点である下田臨海実験センターの活動に関してご助言いただいておりましたが、今回初めてセンターを訪問、見学していただきました。
筑波大学HP

ラボを見学していただきました
センター食堂で懇親会を開きました
新研究調査船「つくばII」にも乗船していただきました
 

2014年9月27日土曜日

記念式典

研究調査船「つくばⅡ」&建物改修工事完成お披露目式が行われました。
台風が心配でしたがどうにか天気が保ち、ご来賓の方々にも「つくばⅡ」に乗船いただくことができました。


2014年9月19日金曜日

大学院共通科目実習

9/17-19に大学院共通科目「海洋生物の世界と海洋環境講座 Marine Life and Environment」が開催されました。
物理やシステム情報工学など様々な分野の大学院生が参加する実習です。
研究調査船によるプランクトンの採集、顕微鏡観察、ウニ・ホヤの発生観察、磯採集などを通して海洋生物や海洋環境に関して学んでもらいました。




2014年9月15日月曜日

動物学国際交流セミナー

動物学会仙台大会後に東北大学浅虫海洋生物学教育研究センターにて「動物学国際交流セミナー」が開催されました。
Christian Sardet博士の講演を始め、学生・ポスドクなどが英語で研究紹介を行い活発な交流が行われました。




日本動物学会仙台大会 2014

今年の動物学会大会は9/11-13に東北大学川内キャンパスで行われました。
稲葉研からは以下2題の発表を行いました。

柴小菊○,稲葉一男
ホヤ精子における可溶性アデニル酸シクラーゼの役割

久冨理
,水野克俊,広瀬恵子,柴田大輔,山田力志,澤田均,柴小菊,稲葉一男
カタユウレイボヤ精子鞭毛における内腕ダイニンf の単離・解析


今年は下田臨海実験センター技術専門職員の佐藤嘉彦さんが長年の功績を認められ,日本動物学会より感謝状を頂くこととなりました。また当センターの齊藤康典先生がZoological Science誌2014年度論文賞を、谷口俊介先生が日本動物学会奨励賞を受賞されました。大会中にお祝いの会を開催し、たくさんの方に出席いただきました。

2014年8月21日木曜日

Spermatology2014

オーストラリアのニューキャッスルで開催された「the 12th International Symposium on Spermatology(第12回国際精子会議)」に参加しました。
稲葉研からは以下の発表を行いました。

Kogiku Shiba, Kazuo Inaba. (口頭発表)
      "The role of soluble adenylyl cyclase in the regulation of flagellar motility in Ciona sperm." 

Kazuo Inaba, Osamu Kutomi, Katsutoshi Mizuno, Keiko Hirose, Kogiku Shiba,Lixy Yamada, Hitoshi Sawada. (ポスター発表)
     "Molecular characterization of axonemal dyneins of sperm flagella in the Ascidian Ciona intestinalis." 

学会参加者たちと
柴小菊助教がベストプレゼンテーション賞を受賞しました
ニューキャッスルは海沿いの素敵な街でした

ニューキャッスルに行く前に シドニーにあるオーストラリア科学博物館Fish marketを訪問し、カレイ類に関する情報収集を行いました。


オーストラリア科学博物館
貴重な標本を見せていただきました

シドニーフィッシュマーケット




2014年8月1日金曜日

ホヤ精子論文

ホヤ精子運動調節に関する研究成果がInternational Journal of Molecular Sciences誌に掲載されました。

 「ホヤ精子鞭毛運動調節における二つの異なるアデニル酸シクラーゼの役割 」というタイトルの論文です。アデニル酸シクラーゼ(AC)は、細胞内情報伝達に必須のシグナルであるcAMPを合成する酵素です。cAMPは、精子の運動活性化や走化性においても重要な役割を果たしています。
 今回、分子生物学的、生理学的な解析により、膜貫通型アデニル酸シクラーゼ(tmAC)と可溶型アデニル酸シクラーゼ(sAC)という二つの異なるタイプのACが、カタユウレイボヤに存在すること、tmACは精子運動活性化に、sACは精子走化性に主に関与し、二つのACが精子運動調節の機能を分担している可能性があることがわかりました。

論文の要旨はこちら
論文ダウンロードはこちら



ホヤ精子運動活性化
カタユウレイボヤ精子はただ海水に希釈しただけでは運動能を持ちません。
同種の卵から放出される物質の刺激で瞬時に運動を開始します。
ごく短時間で動かない鞭毛が動くようになる仕組みを調べています。


2014年7月30日水曜日

牛窓シタビラメ採集

カレイ類精子の研究のため岡山県牛窓にある岡山大学附属臨海実験所に行ってきました。

実験所の目の前は瀬戸内海が広がります
漁師さんからとれたてのシタビラメをもらうため船で向かいます 


シタビラメ以外にも様々な生き物がいました

今回採れたのは全てイヌノシタというシタビラメでした

早速採精して運動を観察しました

2014年7月18日金曜日

大槌

投稿が遅れましたが、7月16–18日に岩手県の大槌に行ってきました。



車で片道12時間、目的の東京大学大気海洋研究所に到着しました。
左側の3階建ての建物が大気海洋研究所です。



震災から3年以上経ちますが、まだまだ津波の影響が見て取れます。

地盤沈下により沈んだ堤防に土を盛る作業が進められていました。


目的の生物である、ユウレイボヤがたくさん採取できました。

いつもブログで紹介しているカタユウレイボヤと違い柔らかいです。
学名もカタユウレイボヤ:Ciona intestinalis ユウレイボヤ:Ciona savignyi と違います。
また、カタユウレイボヤの輸精管の先端は赤いですが、こちらは赤くありません。



元気なユウレイボヤをたくさん持ち帰ることができました。
東京大学大気海洋研究所の職員のみなさま、ありがとうございました。

2014年6月19日木曜日

新メンバー

学期の途中ですが、稲葉研に新メンバーが加わりました。
待望の女の子です!
http://www.shimoda.tsukuba.ac.jp/~inaba/member.html

今日は梅雨の晴れ間で集合写真日和になりました。


2014年6月6日金曜日

ヒラメの精子

稲葉研では魚類精子運動の研究も行っています。
ヒラメが生殖シーズンを迎えたので、採精、運動観察を行いました。


屋外水槽で飼っているヒラメから採精します

腹鰭の脇にある生殖口
精子の運動の様子です。魚類にしてはめずらしく10分以上運動していました。