2014年8月1日金曜日

ホヤ精子論文

ホヤ精子運動調節に関する研究成果がInternational Journal of Molecular Sciences誌に掲載されました。

 「ホヤ精子鞭毛運動調節における二つの異なるアデニル酸シクラーゼの役割 」というタイトルの論文です。アデニル酸シクラーゼ(AC)は、細胞内情報伝達に必須のシグナルであるcAMPを合成する酵素です。cAMPは、精子の運動活性化や走化性においても重要な役割を果たしています。
 今回、分子生物学的、生理学的な解析により、膜貫通型アデニル酸シクラーゼ(tmAC)と可溶型アデニル酸シクラーゼ(sAC)という二つの異なるタイプのACが、カタユウレイボヤに存在すること、tmACは精子運動活性化に、sACは精子走化性に主に関与し、二つのACが精子運動調節の機能を分担している可能性があることがわかりました。

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ホヤ精子運動活性化
カタユウレイボヤ精子はただ海水に希釈しただけでは運動能を持ちません。
同種の卵から放出される物質の刺激で瞬時に運動を開始します。
ごく短時間で動かない鞭毛が動くようになる仕組みを調べています。


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