2019年6月28日金曜日

マウスカラクシン論文

2017年に修士課程を卒業した佐々木くんの研究内容が論文になりました!
ホヤで発見した繊毛のカルシウムセンサーである「カラクシン」の機能をマウスを使って調べました。
臨海実験所にいながらマウスの実験を根気強く丁寧にやってくれた佐々木くんと元ポスドクの中村くんの研究成果です!
また多くの共同研究者の方たちにお世話になりました。 この場を借りてお礼申し上げます。

Sasaki K, Shiba K, Nakamura A, Kawano N, Satouh Y, Yamaguchi H, Morikawa M, Shibata D, Yanase R, Jokura K, Nomura M, Miyado M, Takada S, Ueno H, Nonaka S, Baba T, Ikawa M, Kikkawa M, Miyado K, Inaba K.
Commun Biol. 2019 Jun 20;2:226.

詳しい内容解説はこちらをどうぞ ⇒ 筑波大学注目の研究



カラクシンを欠損したマウスは内臓逆位、水頭症などの繊毛病の症状がみられました。水頭症のため、頭が少し大きめで行動にも違いがみられます。繊毛病のモデルマウスの多くは繊毛自体が欠損するため致死や短命なことも多いのですが、カラクシンKOマウスは繊毛は正常に形成され、繊毛病の症状もそれほど重篤ではありません。今後のさらなる研究によって哺乳類における新しい繊毛機能が見つかるかもしれません。


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