下田周辺に多く生息する巻貝マガキガイ精子の論文を発表しました。
Shibata D,
Morita M,
Sato Y, Shiba
K, Kitanobo S, Yokoya R, Inaba K. Axonemal Growth and Alignment During Paraspermatogenesis in the Marine Gastropod Strombus luhuanus. Front. Cell Dev.
Biol., 10:905748, June 2022. doi: 10.3389/fcell.2022.905748
マガキガイは受精に関わる核を持つ精子(正型精子)と形成中に核を消失し受精には直接関与しない異型精子を併せ持ちます。両者は精巣で同時に形成されます。
マガキガイ異型精子は顆粒の詰まった細胞体の両脇に波動膜と呼ばれる運動装置が付随しています。海水に希釈すると非常に活発に運動します。今回異型精子の波動膜内の軸糸構造(通常精子の鞭毛内構造と同一のもの)が伸長し完成するまでの過程を電子顕微鏡や蛍光顕微鏡技術によって詳細に記載しました。
精子、鞭毛繊毛構造の多様性や形成の特異性を示す興味深い結果が得られました。
マガキガイの正型精子(線状)と異型精子(顆粒を含む) |
マガキガイ |
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