満月と大潮の日の夜、サンゴは1年に1回の産卵をします。
今年度の稲葉研では、奄美大島で初のサンゴ採集(6/15~6/25) をしました。
昨年度まで研究員として稲葉研に所属していた北ノ坊誠也研究員(現・鹿児島大学島嶼研奄美分室)、奄美海洋展示館の方々に協力をして頂きました。
さて、前半の五日間は大雨ということもあり、採集が非常に困難でしたが、"海人"北之坊誠也研究員の圧巻の潜りのおかげで、無事にサンゴは採集できました。
サンゴを水槽に入れた後、皆で産卵をまだかまだかと待っていましたが、サンゴはなかなか産卵をしてくれませんでした。そして、産卵をしてくれた日は、なんと帰る前日の夜!
ひとまずよかった~!そこからは、深夜に渡って、北之坊研究員と一緒に懸命にサンゴの卵と精子を受精させ、受精卵を送る準備に取り掛かり、何とか間に合いました。
サンゴたちは今、受精卵から幼生、ポリプへと成長しています。
サンゴがここまで成長するのに、沢山の方にお世話になりました。
改めて本当にありがとうございました。