2024年9月23日月曜日

領域会議@札幌

 ジオラマ行動力学の領域全体会議が北海道大学クラーク会館にて開催されました。

稲葉研からは以下のポスター発表を行いました。 

〇芝山雄基、柴小菊、稲葉一男, クシクラゲ櫛板を用いて軸糸ダイニンを可視化する試み

〇柴小菊、稲葉一男, cAMPによるホヤ精子鞭毛運動制御機構

ポスターフラッシュトーク

ポスター発表の様子

スープカレー!

神谷先生と!

 




2024年9月16日月曜日

動物学会@長崎

 今年の日本動物学会の年次大会は長崎大学文教キャンパスにて開催されました。

稲葉研からは以下の発表を行いました。

 【招待講演】稲葉一男, 繊毛の多様化と動物進化, 日本動物学会第95回長崎大会2024シンポジウムS4: 一次繊毛から切り開く動物学のフロンティア

【招待講演】柴 小菊, 精子が卵にたどりつくための鞭毛運動制御機構, 日本動物学会第95回長崎大会2024シンポジウムS1: 受精シンポジウム「受精に向かう、多彩なメカニズムたち」

【口頭発表】柴田 あいか, 山本 千愛, 梁瀬 隆二, 柴 小菊, 佐藤 友, 矢吹 彬憲, 〇稲葉 一男, アプソモナドの光逃避反応から見た初期真核細胞の運動進化.

【口頭発表】〇森 凛太朗, 柴 小菊, 稲葉 一男, 二酸化炭素によるニホンウナギ精子の運動停止反応

共同研究者の発表も2件ありました。

【口頭発表】〇水野 克俊, 水野 なつみ, 柴 小菊, 稲葉 一男, 折坂 誠, 山田 雅己, 真核生物一次繊毛および運動性繊毛・鞭毛構成タンパク質メチル化の解析

【口頭発表】〇竹田典代,柴小菊,彦坂暁,出口竜作, エダアシクラゲオスに見られる特徴的な放精行動


長崎名物皿うどん

懇親会の長崎くんち

出島からみる夕日





2024年9月6日金曜日

生殖生物学臨海実習

 今年も筑波大学生物学類生向けの専門実習である「生殖生物学臨海実習」を行いました。ウニ、魚類、貝類などさまざまな海産生物(一部淡水性も)の生殖巣や配偶子の観察を通して生殖生物学の理解を深めてもらうことを目的としています。

全体実験では解剖や簡易暗視野顕微鏡を用いた精子運動の観察、後半の個別実験では電子顕微鏡や高速度カメラ、生化学実験などより専門的な実験を体験します。 


全体実験の解剖のデモンストレーション

TA学生さんにも活躍してもらいました

やや天気が悪い中の磯採集

ホヤを背負ったカニを採集

群体性のヘンゲボヤの仲間のようです









2024年8月23日金曜日

女川ホヤ採集

 今年の女川ホヤ採集は8月でした。水温上昇の影響を受けてホヤの成長が年々早まっているようです。大きさ、質十分なホヤが採集できましたが暑さの影響を受けて輸送が大変でした。

8月の女川はセミが鳴いていて夏でした。いつも秋口にしか行かないので不思議な感じでした。暑い中ホヤが元気に育つようにお世話いただき場所を提供いただいている東北大学女川フィールドセンターの皆様に大感謝です。

 




新しくオープンした焼鳥屋さんで打ち上げ

 

 

2024年8月2日金曜日

高校生公開講座

 全国から公募で集まった高校生向けの実習を担当しました。磯採集や乗船、プランクトン採集、自由研究など多様なテーマで海の生き物の理解を深めてもらいました。稲葉研の実験材料であるクシクラゲやウナギの水槽も見学し興味をもってもらえたようです。

磯採集に向かうところ
 

クシクラゲ水槽見学

 

ウナギ水槽見学

2024年7月29日月曜日

招待講演@京都、ハイデルベルグ

稲葉先生が京都とドイツで以下の招待講演を行いました。

Kazuo Inaba, Diversification of Cilia and Animal Evolution, WS “Exploring the evolution of animal cell and tissue types through the lens of non-bilaterian development”, 第57回日本発生生物学会大会, みやこめっせ/ロームシアター京都, 京都府京都市, 2024.6.19. 

Kazuo Inaba, Ciliary diversification during eukaryotic evolution, COS Symposium 2024: 'Life in Context - Organismal sensing and adaptation in the natural environment’, Ludwig von Bertalanffy Lecture hall, Heidelberg University, Germany, 2024.7.22-23.  



ハイデルベルグでの講演の様子


2024年6月28日金曜日

波乱に満ちた奄美出張

満月と大潮の日の夜、サンゴは1年に1回の産卵をします。

今年度の稲葉研では、奄美大島で初のサンゴ採集(6/15~6/25) をしました。

昨年度まで研究員として稲葉研に所属していた北ノ坊誠也研究員(現・鹿児島大学島嶼研奄美分室)、奄美海洋展示館の方々に協力をして頂きました。

さて、前半の五日間は大雨ということもあり、採集が非常に困難でしたが、"海人"北之坊誠也研究員の圧巻の潜りのおかげで、無事にサンゴは採集できました。

サンゴを水槽に入れた後、皆で産卵をまだかまだかと待っていましたが、サンゴはなかなか産卵をしてくれませんでした。そして、産卵をしてくれた日は、なんと帰る前日の夜!

ひとまずよかった~!そこからは、深夜に渡って、北之坊研究員と一緒に懸命にサンゴの卵と精子を受精させ、受精卵を送る準備に取り掛かり、何とか間に合いました。

サンゴたちは今、受精卵から幼生、ポリプへと成長しています。

サンゴがここまで成長するのに、沢山の方にお世話になりました。

改めて本当にありがとうございました。


北之坊研究員(中央)と水族館の高村さん(右)

一から立ち上げたサンゴ水槽

懸命に採集に励む北之坊研究員

綺麗なSunSetに包まれる大浜海岸