2019年10月22日火曜日

カブトクラゲ論文

博士後期課程学生の城倉くんの研究が論文になりました!
有櫛動物カブトクラゲの櫛板繊毛を構成するタンパク質を発見し、その機能を解析しました。櫛板繊毛は数万本の軸糸構造(繊毛の中身の9+2構造)が規則正しく束ねられており、光が当たると構造色となり虹色に輝きます。
今回の発見は、真核生物に広く保存されている繊毛の多様化を知るための大きな手がかりになるだけではなく、生物が作り出す巨大結晶として工学的な応用も期待されます。

CTENO64 Is Required for Coordinated Paddling of Ciliary Comb Plate in Ctenophores. 
Jokura K, Shibata D, Yamaguchi K, Shiba K, Makino Y, Shigenobu S, Inaba K.
Curr Biol. pii: S0960-9822(19)31109-1. (2019)

12/10までの限定ですがここから本論文にアクセスできます。

稲葉研でカブトクラゲを飼育しはじめて10年!センター技術職員のサポート、全国の水族館や臨海実験所からの情報、アドバイスのもと可能になった研究です。

カブトクラゲは論文掲載誌の表紙としても採択されました!
表紙候補だった写真たちもここで紹介します。
撮影はドキュメンタリーチャネルの藤原英史さんです。

稲葉先生作曲の「Sea of science」がBGMのビデオアブストラクトも必見です。



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