2013年12月10日火曜日

マガキガイ精子論文

マガキガイ精子運動に関する研究成果がJournal of Experimental Biology誌に掲載されました!

 マガキガイは浅瀬の砂地に生息する巻貝の一種で下田近辺でも普通に見られる貝です。雌雄異体で体内受精を行います。オスは核があり卵と受精する正型精子と核を持たず受精において補助的な役割を行う異型精子の二種類の精子を有します。今回マガキガイ正型精子の運動を詳細に解析することにより、精子の遊泳方向や鞭毛波形が運動時間やカルシウムシグナルに応じて変化することがわかりました。興味深いことにマガキガイの正型精子は二つの後方遊泳パターンを持ちます。これらの後方遊泳は運動開始直後の精子束からの解離とメス体内における貯精囊からの解離にそれぞれ役割を果たしているものと思われます。
  体内受精を行う精子のほとんどが受精を効率的に行うために運動抑制や活性化などの運動変化を示します。本研究は体内受精のメカニズムや鞭毛運動制御の解明に役立つものと考えられます。
 また異型精子の役割、形成機構についても現在研究を進めています。

論文の要旨はこちら


 
 マガキガイ Strombus luhuanus 

 
異型精子と正型精子

2013年11月15日金曜日

女川ホヤ採集2

11/11-13まで再び女川に行ってきました。今回は精子のサンプリングも行いました。ダイニン精製のため大量の精子を集めることができました。


まだまだ元気なホヤがたくさんついています
ホタテの作業小屋をお借りしてサンプリングを行いました
新しい実験センターが建築中です

2013年11月4日月曜日

Dynein2013

4年に一度のダイニン国際会議が神戸で行われました。
ダイニンを発見したIan Gibbons博士をはじめ、海外からも多くのダイニン、鞭毛・繊毛関係の研究者が集まり、非常に有意義な会議でした。

稲葉研からは以下の発表を行いました。

<Oral Sessions>
Kazuo Inaba
”CALAXIN IS A CA2+-DEPENDENT DYNEIN MODULATOR IN OPISTHOKONTS: A PHYLOGENETIC CONSIDERATION ON THE EVOLUTION OF CILIA AND FLAGELLA”

<Poster Sessions>
Katsutoshi Mizuno, Kogiku Shiba, Kazuo Inaba
”Calaxin Mediates Coordination of Ciliary Movement in Sea Urchin Embryos”

Osamu Kutomi, Kogiku Shiba, Kazuo Inaba
”THE EFFECT OF CYCLIC AMP-DEPENDENT PHOSPHORYLATION OF OUTER DYNEIN ARM ON SPERM FLAGELLAR MOVEMENTS OF CIONA”

Yangfeng Wang, Kogiku Shiba, Kazuo Inaba
”DISTINCT ROLES OF CENTRAL APPARATUS AND OUTER ARM DYNEIN IN THE Ca2+-DEPENDENT REGULATION OF FLAGELLAR BENDING”

Kogiku Shiba, Kazuo Inaba
”Comparative analysis of flagellar motility of chytrid zoospores and metazoan sperm” 



ダイニン発見50周年を記念したケーキ

神谷律先生、Sale博士と

2013年10月14日月曜日

女川ホヤ採集

今年も女川にホヤ採集に行ってきました。一昨年、昨年と震災の影響で以前のようなホヤが採集できていなかったのですが、今年は以前と変わらないとても大きなホヤがたくさん採集できました!
また今年は女川に宿泊することができ、久しぶりに女川の海の幸を満喫しました。


 




2013年9月30日月曜日

動物学会2013@岡山

今年の日本動物学会第84回大会は9/26-28に岡山で行われました。
稲葉研からは以下4題の発表を行いました。

金銀華○,柴小菊,谷口俊介,稲葉一男
「ウニ胚行動における頂毛GST の機械的な応答の制御」

柴小菊○,瀬戸健介,出川洋介,稲葉一男
「ツボカビ類遊走子と動物精子鞭毛運動の比較解析」

櫻井晴佳○,柴田大輔,柴小菊,稲葉一男
「ホヤ精子形成における鞭毛内輸送(IFT)の役割」

柴田大輔○,柴小菊,山口勝司,重信秀治,稲葉一男
「マガキガイ異型精子特異的なタンパク質の同定」


2013年8月21日水曜日

ウニ頂毛論文

稲葉研研究員の金銀華さんが行ったウニ幼生繊毛に関する研究成果がCytoskeleton誌に掲載されました!

ウニなど海産生物の幼生の多くは体表面に生えている繊毛で遊泳しています。これらの繊毛は、私たちの体にも存在する精子鞭毛や気管繊毛と構造的にほぼ同じ器官です。
海産生物の幼生には他の繊毛に比べ長く、運動性に乏しい頂毛と呼ばれる繊毛が存在します。
この頂毛の役割に関してこれまでほとんどわかっていませんでしたが、今回単離繊毛のプロテオミクスにより頂毛に多く存在するタンパク質グルタチオン S-トランスフェラーゼθ(GSTT)を同定しました。また阻害剤を用いた実験により、GSTTが幼生の遊泳と機械刺激受容に関与していることを明らかにしました。

論文の要旨はこちら

ウニプルテウス幼生の遊泳
 


幼生繊毛の位相差顕微鏡像を高速カメラで撮影
 




2013年7月6日土曜日

セミナー合宿@神津島2013

毎年の恒例行事となっている島でのセミナー合宿。
今年も去年と同じく神津島へ2泊3日で行ってきました!


少々の悪天候にもめげず島の自然を満喫

セミナーでは熱く楽しいディスカッションが交わされました。
 島の海の生き物たち。








今年は研究室のメンバー全員で堤防釣りも楽しみました。

全員に当たりが来て、大漁でした♪


釣果の”ほんの”一部!!!
島のバーベキュー施設「どんたくハウス」で去年から希望があったBBQ!!
屋内でBBQが出来るので、風が強くても雨が降っても安心です。
(合宿期間中は強風でした。。。)

念願のBBQに笑顔がこぼれます
民宿の方が用意してくれたBBQセットはボリュームたっぷりで豪華でした♪
釣った魚も一緒に焼いておいしく頂きました。


今年も熱いセミナーと下田とはまた違う島の海を思い切り楽しんだセミナー合宿でした。
最終日には全員で集合写真を撮りました。




おまけ~神津島とカジキマグロ

最後に二度もお世話になっている神津島について少しだけご紹介したいと思います。
カジキマグロは神津島の主力海産物です。
このカジキマグロ漁の仕方が豪快です。
「つきんぼ漁」と言うのですが、船の舳先に立ち(船の舳先には草履の鼻緒のように足をひっかける部分があるそうです)、海中のカジキマグロを銛でつくそうです。

島の歩道にもカジキの絵が。
最後の集合写真に映っているのもカジキマグロのつきんぼ漁の銅像です。